リバーウォーク北九州 支配人インタビュー

2014年05月04日
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リバーウォーク北九州

紫川や小倉城、勝山公園など、緑豊かな自然と歴史に囲まれた絶好のロケーションのなかに誕生した、北九州市小倉北区にある複合商業施設。ショッピングやサービスの他、劇場や美術館、放送局や新聞社など、文化・芸術・情報発信といった多様な機能を持つのが特徴。2003年4月19日にオープンし、昨年で10周年。運営・企画・管理は、キャナルシティ博多やマリノアシティ福岡などで実績のある福岡地所株式会社が行っている。


リバーウォーク支配人

リバーウォーク北九州 阿南浩信 支配人インタビュー


今回、劇場と一緒にオリジナルダンスづくりに取り組もうと思ったきっかけは何ですか?

 

2013年のリバーウォーク北九州10周年に向けて様々な記念イベントを企画する際、我々だけでなく、館内のショップや施設と一緒にできることはないかと考えていたところ、北九州芸術劇場から「リバダン!」をご提案頂きました。これならリバーウォーク北九州で働く方々を繋ぐ催しになるのではと思い、実施することになりました。

 

支配人ご自身も参加されたそうですが、近藤良平さんの作品づくりを目の当たりにして、感じたことはありましたか?

 

最初から形にはめるのではなく、即興でつくっていくことに驚きました。近藤さんはトークひとつで人を惹きつける力を持っている、エンターテイナーですね。最初のワークショップで、私も含め参加者の意見をフランクに取り入れて振付に採用して頂き、その結果「みんなでつくり上げた」という実感を持てたのは、近藤さんのプロデュース力あってのことだと思います。私自身「ダンスとはこういうもの」という固定概念がありましたが、「リバダン!」のような誰でも踊れて心地よい疲れを感じられるものもあるんですね。

 

ある種のゆるさというか、リバーウォーク北九州のイメージをやわらかいものにしてくれるダンスができましたね。

 

「リバダン!」創作は、私たちの普段の仕事の進め方と対極的で興味深い経験でした。私たちが行っている販売促進という仕事も、企画を作るという意味では同じ「ものづくり」ですが、目的や費用対効果の検証などロジックを固めた上で進めることが必要になります。今回は、そういったことに縛られない、ニュートラルな物事の考え方を体験でき、とても新鮮でした。「リバダン!」の経験があったから、その後の様々な販促企画も、会社としてのロジックは持ちつつ「わくわくどきどき」する感覚を大切にできましたし、そういう意味で去年一年はとても楽しかったですね。

 

このプロジェクトを行ったことで生まれた変化や成果、今後に繋がる課題などはありましたか?

 

「リバダン!」を通じて、リバーウォーク北九州の10周年と、施設内の結束を発信できたことは成果です。取材もたくさん受けましたし、PR価値も高かったと思います。人前で踊ることに初めは多少緊張感がありましたが、やってみると非常に爽快感があるんですよ。それにお披露目の時は、お客様に観て頂いていることもあって、とても達成感がありました。終わった後の打ち上げも共通の話題があると盛り上がります。普段はあまり交流のない劇場や美術館などの施設の方と、ショップの方々が交わる機会を作れたのも良かったですし、今後に繋がる関係性が構築できたのではないでしょうか。ちなみに事務所内では、スタッフが「リバダン!」の歌を口ずさんだり、ちょっと踊ったりといったことが見られました(笑)今後の目標は、やはり参加ショップの数を増やすことでしょうか。どのショップもギリギリの人数で運営しているので、営業中は参加が厳しい状況があります。物理的に参加できなくても、「リバダン!」を知って頂き、自分たちが働く施設のダンスとして愛着を持って頂く、そういった関わり方もあると思っています。

 

今後「リバダン!」を施設内で、どう活用していきたいとお考えですか?

 

とにかく継続していくことが大事だと思っています。例えば3時になったら館内に音楽を流してスタッフが踊るといったことが日常的にできたらいいですね。去年は、AKB48の「恋するフォーチュンクッキー」のスピンオフ動画が話題になったこともあって、フラッシュモブに注目が集まったと思いますが、今後モブが鮮度を失っても、リバーウォーク北九州の誕生日など、機会をもうけて踊り続けることで、更に多くの施設や地域の方に参加して頂ける大きな繋がりに育てていければと思います。

 

「リバダン!」の、踊っている人も見ている人も楽しくなるダンスである、という所に続いていく可能性を感じますね。

 

まさに、盆踊りと同じですよね。さほど練習をしなくても、見よう見まねで自然に輪に入っていける。受け継がれていくものとは、そういうものだと思います。もちろん、スタッフが変わることで無くなってしまう可能性はあるでしょうが、良いものは残していかないといけない。そこは理屈ではないと思います。

 

今回、劇場という他業種との取り組みで見えてきたことはありますか?また、ダンスなどのアートが地域に果たす役割、それをリバーウォーク北九州が提供する意味を、どのようにお考えですか?

 

「商品を売る・買う」だけではなく、いろいろな方の知恵が結集して付加価値を生み出すことができるのが複合施設の強みだと思います。「リバダン!」を踊ることが直接的に販売収入になるわけではないないけれど、それをきっかけに新たな発想が生まれたり、お客様が増えたり、劇場の評価が上がったり、結果的に何らかの形でビジネスに繋がればいいと思っています。リバーウォーク北九州は、駅のように一日に何万人もが行き来するターミナル立地ではないので、「あそこに行けば何か面白いことをやっているはず」という期待感をもって選んで頂ける施設になる必要があります。去年、10周年に先立って私がスタッフに伝えたキーワードは「想い出づくり」でした。子供の頃に、百貨店でお子様ランチを食べて、屋上の遊具で遊んだことが想い出として残っているように、お客様の買い物の時間を充実させるだけではなく、時代に合わせた驚きや発見を提供していくことで、お客様の日常や人生の様々なシーンで、想い出に残るような仕掛けを作っていきたい。10周年のイベントに留まらず、施設としてそうあり続けたいと思います。

 


 

 

 

 

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